雨に濡れた革靴をそのまま放置していたらしみが出来てしまった!ということってよくありますよね。
シミが出来た靴は、普通に汚れ落としクリームで磨いても落ちないので本当に困ってしまいます。
そのまま履くのもなんだか嫌だし、だからといって捨てたりするのももったいない・・。
そんな時でも、少し特別なお手入れをすればシミをとることができるんです。
今回は、既に付いてしまった雨染みをとる方法や、とった後のお手入れ方法、特に雨染みを防止する方法をまとめました。
参考になれば幸いです。
目次
革靴についてしまった雨染みの落とし方は?
黒い革靴の場合はあまり目立たないのですが、ブラウンの靴など明るい色の靴だとシミってほんとうに目立って嫌ですよね・・。
出来てしまったしみも、できるだけ早く対処するほうが簡単に落とすことが出来ます。
しみが出来てまだ日が経っていない場合
1.汚れを取った後、水をひたひたに含ませた柔らかい布で靴全体に水をしみ込ませ、靴を全体的にしっかり濡らします。
(表面だけさっと濡らすのではなくしっかり濡らすのがポイントです)
2.形を崩さないよう、新聞紙を詰めて陰干しします。
水によるしみは水そのものが原因ではなく、水が乾く際に一緒に混ざってしまった不純物が原因です。
不純物が残った部分がしみになります。
そのため、また全体的に濡らしてあげると残った不純物が散って、しみが薄く、目立たなくなります。
しみが出来て日が経っている場合や、上の方法で消えない場合
水で濡らしただけでは消えないようなしみの場合は、石けん(「サドルソープ」という靴用の石鹸)でしっかり洗ってあげると、しみを落とすことが出来ます。
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専用のスポンジやブラシが一緒になったセットもあります。
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1.汚れを落として、靴全体を水でしっかり濡らします(上の方法と同じです)
2.靴の汚れ取りクリームで、靴表面の油分をとります
3.スポンジに「サドルソープ」をつけ、泡立てながら洗います(キッチン用のスポンジは革を痛めます。出来れば専用のものがおすすめ)
4.泡は水で洗い流さず、拭き取ります
5.形を崩さないよう、新聞紙や木のシューキーパーを入れて陰干しします。新聞は数時間おきに取り替えると早く乾きます。
動画もありました!
こちらを見れば簡単ですね。
注意点
以下の素材については、残念ながら石鹸で丸洗い出来ません。
また、水で濡らすだけの方法も出来れば避けたほうが良いので、その場合は靴専門店に持って行って相談しましょう。
● スエードやヌバックなど、起毛系の革靴
(起毛に石鹸がついて取れなくなるおそれあり)
● クロコダイルなど、水性染料を使って染めた牛革
(しみがひどくなる可能性も)
● エナメルやコードバン素材の革靴
(光沢がなくなる場合があります)
他、高級な靴など自分で対処するのが心配な場合も、靴専門店に持って行ったほうが無難ですよ。
革靴の雨染みを落とした後のお手入れ方法は?
靴を濡らして(洗って)乾かした後は、靴クリームを塗って靴にうるおい(油分)と栄養を与えましょう。
乾かした後、何もしないとカピカピになってしわやひび割れの原因になるので注意です。
革靴の雨染みを防止する方法は?
雨対策で大事なことは、もちろん「防水スプレーをかけること」ですが、実は防水スプレーをかける際にポイントがあります。
実は防水スプレー、ほこりや汚れが付いた状態でかけると、一緒にほこりや汚れも固めてしまうんです。
そうすると、防水スプレーが取れやすく、また汚れが水と混ざって雨シミの原因にもなりますので、まずはブラシでほこりや汚れをしっかり取ってから、スプレーをかけましょう。
また、防水スプレーは安いシリコン製よりフッ素系のもののほうが、革が呼吸でき、革のためには良いのでオススメです。
まとめ
取れないと思った雨染み。実は簡単に取れるなんて驚きですよね。
しっかり濡らしてしまった革靴は乾くのに時間がかかるので、出来れば洗う日から数日間天気予報が良い時に洗うようにしましょう。
自分ではどうしても取れない場合、雨染みと思っても他の原因がある場合もありますので、その際は靴専門店に持って行ってみましょう。
しみ、取れるといいですね!
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