毎年冬になると、インフルエンザと同じくらい名前をよく耳にするノロウイルス。
嘔吐や激しい下痢などの症状があり感染力も高く、誰かひとり感染してしまうと、家族にうつって家族全員が感染というケースも少なくないですよね。
家族に感染を広げないための、大事なポイントの一つが洗濯!
今回は、ノロウイルスによる嘔吐下痢の汚れ物をどう洗濯消毒すればよいのか、また洗濯する時の注意点や、盲点の洗濯機(洗濯槽)の消毒についてまとめました。
出来ればノロウイルスが流行る前に、しっかり勉強しておきましょう!
目次
ノロウィルスによる汚れ物の洗濯方法や消毒方法は?
ノロウイルスは感染力が強く、少しウイルスが体内に入っただけでウイルスが増殖し、健康な大人でも感染してしまう場合があります。
主に嘔吐物などを介してウイルスをもらってしまうことが多いので、汚れ物はしっかり消毒する必要がありますが、実はノロウイルスは、洗濯機で洗っただけでは死滅しません。
しかも、他の衣類も一緒に洗うと、すべて汚染されてしまいます。
そのため、汚れ物は、固形物をしっかり取った上で、塩素系の漂白剤で消毒する必要があります。(酸素系では消毒の効果がありません)
塩素系の漂白剤を使うと、色落ちしたり生地が傷んだりしますが、やはりしっかり消毒したい場合は必ず塩素系の漂白剤を使用しましょう。
ハイター(塩素系漂白剤)
※間違いやすいのですが、「ワイドハイター」は酸素系です
汚れ物が少量の場合
量が多くない時は、まずたらいやバケツなどで消毒することをおすすめします。
大き目のたらいやバケツに水を入れて、ハイターを入れます。
水10リットルに対して、ハイターはキャップ約2杯分(40cc)が目安です。
30分程浸して軽くすすいでから、洗濯機で洗いましょう。
汚れ物が多い場合
洗濯機に衣類を入れ、洗濯槽に水をためて、漂白剤を入れます。
こちらも水10リットルに対して、ハイターはキャップ約2杯分(40cc)が目安です。
30分程置いた後一旦脱水し、その後洗濯します。
漂白剤が衣類に残っていると、お肌が荒れる方もいるので、すすぎは必ず2回以上行いましょう。
尚、ノロウイルスは熱に弱いため、乾かす際、可能であれば衣類乾燥機を使うことをおすすめします。
ノロウィルスによる汚れ物を洗濯する際の注意点は?
ノロウイルスでの汚れ物を洗濯する時、注意すべき点が5つあります。
- 作業中は窓を開けて換気(もしくは換気扇をつける)
- 服装
使い捨てのエプロン・マスク・ビニール手袋・ゴーグル・ヘアキャップ
などを身に着けるようにします。 - 洗濯前に固形物を除去
タオルではなく使い捨てのペーパータオルなどを使うようにしましょう。
拭き取った汚物は、ビニール袋に入れてきつく結んで捨てます。 - 水が飛ばないよう、慎重に作業
飛び散った水にウイルスが含まれている場合もあります - 作業を行った場所も消毒
最後に、ノロウイルス対策用のスプレーなどで作業を行った場所も消毒しましょう。
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ノロウィルスによる汚れ物を洗濯した洗濯機の消毒方法は?
ノロウイルスによる汚れ物は、他の衣類と別々に洗うことはもちろんですが、汚れ物を洗った後にそのまま他の衣類を洗濯すると、ウイルスが移りそうですよね。
汚れ物を洗濯する際、漂白剤も入れていますが、出来れば他の衣類を選択する前に、洗濯機の洗濯槽を消毒したほうが、より感染は防げます。
洗濯槽の消毒方法は以下です。もちろん衣類は入っていない状態で消毒しましょう。
- 洗濯機に水をいっぱいにためる
- 塩素系漂白剤を入れる(水10リットルに対して、ハイターキャップ約2杯分(40cc))
- 10分程置いてから洗濯機をまわす
まとめ
家族全員がノロウイルスでダウンしてしまっては、それはもう大変です。
感染者の症状悪化を防ぐだけでなく、自分がうつらないようにするためにも、こまめに消毒をしたり洗濯時には十分注意するようにするなど、対策を怠らないようにしましょうね。
”ノロウイルスに感染しないために!!”
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