子供がノロウイルスに感染すると、その辛そうな症状に「早く治してあげたい」と思うのが親心ですよね?
しかしノロウイルスに直接効く薬はなく、予防するためのワクチンもありません。
では本当に治りを早めるための策はないのでしょうか?
今回はノロウイルスの治りを早くするために出来ることはないのか?治りを早くするためのおすすめの食事は何か?まとめてみました。
目次
ノロウイルスの治りを早くするためには?
まずは、簡単にノロウイルスの症状について説明しますね。
【ノロウイルスとは?】
ノロウイルスはウイルス性食中毒の一種で、とても感染力が強く、幼稚園や小学校では出席が停止となります。
潜伏期間は1日~2日。
一般的には発症から2日~3日で症状が軽くなりますが、子供の場合は長引く可能性もあります。
その症状は嘔吐・吐き気・下痢でそれに伴った脱水症状にも注意が必要になる感染性食中毒です。
【治りを早くする方法とは?】
お子さんがノロウイルスを発症したら、まずは次の点に心がけましょう。
①発症後、嘔吐がある間は食事は抜きましょう。
②嘔吐・下痢がひどいからと言って、独断で「吐き止め薬」や「下痢止め薬」を服用させないようにしましょう(医師の指示に従う)。
③水分をきちんととりましょう。
嘔吐時には、大人でも飲食するのはつらいですよね。
嘔吐のピーク時に無理に食事をさせると、飲食を受け付けない体が拒否反応を見せ、嘔吐がますます繰り返されます。
嘔吐のピークは始まってから6時間ほど。
その間の食事は避けることが症状改善への近道になります。
とはいっても、水分を与えないと今度は脱水症状を起こしてしまうので、白湯や薄めたイオン飲料をすこーしずつ与えてくださいね(あまりに嘔吐がひどいときを除く)。
嘔吐や下痢を止めるためにとお薬を服用させたくなる気持ちは分かりますが
ウイルスを体外に排出するために下痢や嘔吐を起こしているのに、それを止めてしまったらウイルスが体外に出て行かず症状を長引かせてしまいます。
見ているのもつらいですが、悪いものは体外に排出させることをまずは心がけましょう。
最後に水分補給についてですが、上に書いたように、嘔吐したり下痢しているのに水分を取らないと、今度は脱水症状に陥ります。
脱水症状になると命の危険もありますので、嘔吐が少しおさまったら、白湯やイオン飲料をスプーン1杯→10分くらい休む→スプーン2杯→10分くらい休む・・と繰り返しながら、少しずつ補給する量を増やしてあげましょう。
ノロウイルスの治りを早くするためのおすすめの食事は?
嘔吐時には飲み物を少しずつ飲ませることが一番。
とはいえ、嘔吐も長くても6時間から10時間ほどで治まってきます。
なのでそれ以降は少量ずつ食べさせてあげてください。
しかし下痢はまだまだ長引いている場合も多いですし、急にいつものご飯だと負担が大きすぎます。
ではどんなものを食べさせてあげたらよいでしょうか?
<嘔吐がおさまってすぐの食事>
嘔吐が治まると子供は元気に見えます。
「お腹すいた!」なんて言ってきますが、、しかしここでいきなりおにぎりなどを与えないほうが良いです。
嘔吐の後は「復食期」と呼ばれる、食事を通常食に戻すための時間が必要になります。
・おかゆ・柔らかく煮こんだうどんなど、やわらかいもの
・温かいもの
を食べさせてあげましょう。
バナナはやわらかいのですが、冷たいので最初は避けたほうが良いですね。
<嘔吐がおさまって、少し時間がたった後の食事>
おかゆなどを与えて大丈夫なようであれば、様子を見ながら普通の食事に戻してほしいのですが、はじめは次の食べ物に注意してください。
・カレーライス・柑橘系のジュース・ヨーグルトなどの乳製品
・冷たいアイスクリーム・油を含んだスナック菓子など
回復してきたとはいえ、ウイルスが体外に完全に排出されるまでには10日から長いと半月はかかると言われています。
早い段階で子供が元気になったからと言って、お菓子やアイスなどを与えてしまうと胃腸へ負担がかかります。
少しづつ少しずつ普通に戻す、ということを念頭に置いておきましょう。
まとめ
・発症してすぐは食事なし。ただ脱水症状に注意をしながら、少量ずつ白湯やイオン飲料を飲ませる。
・嘔吐が治まりお腹がすいたと言ってもすぐには普通食は与えない。「復食期」をもうける。
ノロウイルスは看病するママも疲れてしまいますよね。
早くお子様が良くなることを祈っています!